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鶏肛油 中国に出回る――危険な食品におびえる中国人

2010年10月06日

【新唐人2010年10月7日付ニュース】中国では客の残した料理を再利用した油が使われていることが先ごろ発覚し、波紋を広げました。今度は、山東省で鶏の肛門から作った油「鶏肛油」が発覚。一連の問題は、人々の道徳の退廃が招いたとため息が漏れています。

最近ネットに、山東省徳州市で鶏の肛門から作った油、「鶏肛油」が出回っている、とのニュースが暴露されました。
 
報道によると、山東省の徳州市の当局は、ひそかに違法で加工食品が作られているとの通報を受けました。現場には、汚れきったドラム缶が数十個置かれ、その中には汚い油が入っています。
 
鍋では小魚が揚げられ、かたわらには揚げたての魚や海老がひしめいています。この安価な「鶏の肛門の油」の加工食品で、毎日500~1000元の利益が出ます。
 
山東省の蘇さんは、問題は油を作る過程だけではなく、腐りかけた肉すら原料にしていると語ります。
 
山東省の市民 蘇さん
「聞く所では地溝油、鶏肛油。鶏の腸のほか、腐った肉も原料にし、薬品で加工するそうです。腐った臭い肉でも、化学薬品で加工すると、色がきれいになり、臭いも消えます」
 
蘇さんによると、地元には腐った肉を専門に取り扱う業者がいます。食品問題の多発は、中国の道徳観の低下と、政府の無策が招いていると指摘しました。
山東省の市民 蘇さん
「中国人は今…自分で自分を傷つけています。今の中国はそうです。自分の製品、例えば養殖業者は魚を食べない、危険だと知っているから。養鶏業者も自分で育てた鶏を食べない。中国人の道徳は地に落ちました。どうしようもありません。今、国が何とかしないなら、どうしようもないです」
 
「鶏肛油」の危害はきわめて大きいそうです。山東省のある官僚によると、鶏の肛門にはリンパが最も集中しています。リンパの中のマクロファージはウィルスや発がん物質を捕食する能力があるものの、それらを分解することができません。
 
すると、鶏の肛門にはウィルスや発がん物質が大量にたまります。したがって、「鶏肛油」の危険は、客の残飯の再利用油よりも大きいのです。
 
中国でまた暴露された食の危険。きちんと対策をとらない政府に対して、市民の不安は強まるばかりです。
 
新唐人がお伝えしました。
http://ntdtv.com/xtr/b5/2010/10/04/atext438314.html#video
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